料理スタイルについて
金具屋のお食事は「宴会会席」とよばれる様式をとっております。
「会席料理」は、宴会の酒の肴として料理が並べられるものです。「懐石」と音が同じ為混同されることがありますがまったく異なるものです。汁とご飯が最後に提供されるのはその為です。
そして日本の宴会は、自由に席を立ち、お酌にまわりながら歓談をしていくものであり、席から離れず一品ずつ料理を楽しむものではありません。
温かいものを温かいうちに、冷たいものを冷たいうちに食するというのは、席を立つことがない場での料理であり、席を離れることの多い宴会では、提供後冷めて味が落ちるものは基本的には用意しないのが原則でした。(のちに温かくして食べるものは固形燃料等で個別に温められるようにするスタイルになりました)
したがって当館では、固形燃料で温めるもの以外はほとんどが常温で提供するものです。旅館の料理が多種多様になり、宴会自体もほとんどなくなっている現代では珍しい(時代遅れ)かもしれませんが酒を楽しみ、歓談を楽しむ旅館料理の文化ですので、ご理解の上、お楽しみいただければと思います。
※ごはんを先に食べたいという方はおっしゃっていただければご用意いたしますので、会場にてお申し付け下さい。
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